永田岳(1886m)、宮之浦岳(1935m)
1999年4月30日〜5月2日
5月の連休を利用して屋久島へ行ってきました。 コース 白谷雲水峡~辻峠~縄文杉~新高塚小屋~宮之浦岳~永田岳(往復)~花之江河~ヤクスギランド
屋久島空港
飛行機を乗り継ぎ,屋久島まで来ました。屋久島は小さな島に2000メートル級の山岳を持つので、海の中に突如そびえ立つ城のような感じです。船で訪れるとよりいっそうそのように感じられるそうです。YAKUSHIMA空港は小さなかわいらしい空港でした。
白谷雲水峡
白谷雲水峡まではタクシーで入りました。ここまでの道のりも、本州とは違う植生に目をぱちくりしていました。雨が多いという土地柄なので豊富な清流で満たされていました。ここからはすぐ山道です。
山岳鉄道跡
昔、屋久杉を切り出すのに使っていたという汽車の軌跡です。今はところどころ崩れたり、橋脚が流されていました。しかしまぁよくこの山奥にレールを敷いたものです。
三代杉
ちょっとわかりにくいのですが、三代杉です。大きくなった屋久杉を切り倒した後、そこからまた二代目の杉が育ち、さらにその杉を切り倒した後、三代目の屋久杉が育ったと言います。すざまじい生命力に驚きます。
渓谷
このあたりはずーっと樹林帯の中を歩くのですが、たまに見通しのよい場所がありました。こんな場所でそよ風なんか浴びると気持ちいいですね。
翁杉
ウィルソン株
ウィルソン株の中
大王杉
これは大きな杉だ。すごく大きいです。
縄文杉
縄文杉の周りには物見台がこしらえてありそこから鑑賞します。これが杉か。と思うような木ですが、杉なんでしょうね。いろんな植物をまわりに寄生させています。元気そうには見えませんでした。いつまでも生きてがんばってください。
高塚小屋
縄文杉のすぐ先にある、ブロックで作られた頑丈そうな小屋です。手前の木はヒメシャラです。ヒメシャラも環境次第ではこんなに大きくなるんですね。びっくりしました。普段見るヒメシャラと大違い。
新高塚小屋
とても混んでいました。険悪な雰囲気の小屋の中でした。いやですね~。避難小屋をあてにして来るのは問題と感じました。テントもすごい数です。(でも去年の連休中の鳳凰三山ほどではないです)写真にあるような大きなヒメシャラがいたるところにありました。葉がついていないので、枝先の細かい枝分かれが、なんとも満開のサクラのように見えて不思議でした。
屋久鹿
小屋の周りに住む?屋久鹿です。人を怖がりませんでした。夜になるとガサガサと行動していました。どうやら登山客の食べ残しやゴミをあさっていたらしく、小屋の周りがとても汚かったです。なんかな~がっかり。
宮之浦岳と翁岳
新高塚小屋を出発して宮之浦歩道を歩きました。ひと登りで第一展望台、ほどなく第二展望台と続きます。天気が良く、目指す宮之浦岳が右に見えます! 左は翁岳でしょうか。
アセビ
高度を上げるにつれ植生が変わっていきます。大きな杉やヒメシャラのたぐいは無くなり、代わってアセビやシャクナゲが多くなりました。朝日を浴びて輝く盛りのアセビ。
坊主岩(ビャクシン岩)
坊主岩といわれる岩が見えます。のっぺりした大きな岩で、深い谷が尾根の間に急峻に切れこんでいます。目の前が開けてくると、ヤクササといわれるササが一面に広がっていました。登山道はその中を進んでいて気持ち良い道です。風よけにもなりそう。
永田岳
永田岳は九州で2番目に高い山です。焼野三叉路にザックをデポし、サブザックに荷物を移してピストンしました。50cmくらいの背丈があるヤクササがちょっとうるさいけど、雨でなくてよかった。雨が降ればこの辺りはヤマヒルが多いと聞いていましたので。これではヒルから避けようがありません。
サイコロ岩
サイコロみたいな岩です。どうです真四角でしょ~。みんなサイコロだ。って言うに違いありません。永田岳の頂上付近は花崗岩の岩場です。フリクションはよく効きましたし、フィックスロープもありました。でも慎重に登りました。
永田岳
下りでのショットです。永田岳はササに覆われた山でトウといわれる奇岩がちりばめられた山でした。
宮之浦岳
焼野三叉路からの宮之浦岳です。とても天気がよかったので見通しもすばらしく、ここからの宮之浦岳はみごとでした。ササに覆われた山の上に2つのピークがあります。
宮之浦岳山頂の花
山頂
にぎやかな山頂です。宮之浦岳はササに覆われた山で2つのピークがあり、九州で一番高い山です。頂上は双耳峰で西峰のほうがやや高く、一等三角点のある山頂であります。宮之浦岳の山頂はそれほど広くないけど多くの人が休憩していました。
三角点
一等三角点!写真はうまく撮れませんでしたが、ここからは宮之浦の町と港湾が見え、海の向こうには種子島と、煙を上げる硫黄島が見えました。遥かかなたには開門岳らしき富士山のようなの山影が。こんなに天気がいいのも珍しいそうです。
大きな岩
栗生岳、翁岳
栗生岳を通り過ぎ、翁岳、案房岳は西側を巻いて投石平と続きます。投石平は平な岩がたくさんありとても展望がいい所。その後、樹林帯となってから黒味岳の東側を巻きます。黒味岳へは往復できるは道があります。
栗生岳
花之江河
花之江河の湿原はは高層湿原が美しい場所で、宮之浦歩道、栗生歩道、湯泊歩道、案房歩道の各登山道が交差しており、植生の保護からか木道が設置されています。黒光りしたコケと清浄な水が美しい。ここで休憩をとりました。こころが安らぎます。ちなみにミズゴケが積もって水中から盛り上がってくるので高層湿原というそうです。北側(写真では左)に見える黒味岳はシャクナゲが群生しており、時期が来ればシャクナゲの花がすばらしいそうな。
花之江河
この辺りには白い白骨樹といわれる木があります。枯れているのではなく、台風などで樹皮をはぎ取られて真っ白になったスギだそうだ。湿原の中央には「一品宝珠大権現」を祀る祠がありました。
花之江河
ここから案房歩道へ向かいます。花之江河は湿原から流れる河となってミズゴケの姿のまま流れ出ているような感じでとてもきれい。アップダウンのある尾根を下ってゆく。原生林が豊かですばらしい。
清流
大きな一枚岩の表面を沢の流れが覆っています。一面に生えているミズゴケといい、水の清らかさといい、すばらしいものでした。雨が多いときはこの個所の渡行が大変そうですが、昨日今日と天気がよく、容易に渡ることができました。
尾之間温泉
温泉~♪
花
屋久島の街道沿いにあった花たち。南国の色合いですな~。