山伏

山伏 (2014m)

山伏は安倍奥の最高峰の山。そして西日影沢から牛首峠経由で山伏へ登るルートはもっとも山伏を楽しめるルートだと思います。同行はGPCの皆さん。

西日影沢から牛首コース

私達は7月9日に同じコースを歩いています。その時と比べるとさすがに花は少なく、紅葉にはまだ早く、物寂しい雰囲気の安倍奥です。それに9月上旬の大雨で登山道の各所が崩れておりました。駐車した林道から西日影沢を渡って尾根に取り付くのですが、岸が削られて壁のようになっていて、よじ登るか上流から巻いて登る必要がありました。 登山口に取りつくといきなりの急斜面が襲ってきます。登るにつれ無口となった我々は植林帯を黙々と登るのでした。

コンヤ沢分岐~牛首峠へのトラバース

以前にも書いたのですがコンヤ沢分岐から牛首峠までのトラバースは崩壊が進んでいて、右に山、左に谷を見ながらの緊張感のあるルートとなります。

途中には大きな岩と作業小屋があります。道中は薄暗い植林の中ですがここは明るい日が差していました。

牛首峠

牛首峠では林道に出合います。少々興ざめですがここから山伏への道は気持ちのよい、登りがいのある尾根道です。写真は牛首峠から山伏方面へちょっと登ってから峠の分岐を見下ろしたところです。左から上がってきました。右には林道があり、まっすぐ上の方へ行きますと井川峠です。

峠からの急登を登りきって熊笹の小道で休憩。辺りにはガスが立ちこめて幻想的な雰囲気でした。

猪の段

猪の段と呼ばれる笹の原っぱです。緑色が気持ちよく広がっています。私のとても好きな場所のひとつです。雪が積もれば真っ白い平原になってスノーシューで歩くのが楽しそう。ここではようやく色づいた葉が見られました



山伏小屋

静岡市市営の無人小屋です。大きくて、テラス?なんてあってなかなかいい避難小屋です。内部もきれいでした。水場はちょっと下ったところにあります。山伏の広大なカヤトが蓄えた水が豊富に流れていました。



そして山頂

笹にまじってシラビソがみられるようになると山頂はもうすぐです。山伏はヤナギランの群生で有名です。秋にはその名残が見られるのですがこの写真では解りませんねー。ほとんどのハイカーはすでに山頂を去ったようでした秋は日が短いですから我々も先を急ぎましょう。

新窪乗越へ

稜線を歩いて行くとどんどんガスが濃くなってきました。新窪乗越はガスで覆われていることが多いと聞いていますがその通りでした。笹の原にダケカンバの幼木が育っています。廻る廻るよ時代は♪


大谷崩れ

大谷崩れを降りて扇の要付近につくとそこらじゅうにガレが押し出ていました。7月にはなかったので驚きました。後で聞いたところによると9月の大雨で18年ぶりの崩壊があったそうです。さすが大谷崩れということはあります。こんなに大量な土砂が上から落ちてくるとは。ルートには赤テープがこまめにマークしてあり迷うことはありませんでしたが、今後の雨でどう地形が変わるかは人知の及ぶところではないでしょう。自然への畏怖の念を忘れずに常に謙虚な姿勢で臨みたいものです。GPCの皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました。



大谷崩れで観察した花

リンドウ

フジアザミ?

?1

Phot: NIKON COOLPIX800

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です