高原山(釈迦ガ岳)・鶏頂山
塩原温泉の近くにある信仰の山。秋晴れの登山。
登拝口
日塩有料道路の途中に鶏頂山西口登拝口がある。鳥居があってお参りの参道のようなそれは登山口ではなく登拝口と記されていた。登って拝むわけだ。
登り口の車道の向かいに広場がありここに駐車した。10台くらいはとめられるだろうか。
鳥居をくぐり熊笹の間の道を登っていく。すぐにスキー場のコースにでる。ここからはスキー場のコースをしばらく登ることになる。朝日が対面となり、とてもまぶしかった。よい天気で月が見えていた。下草ののびたスキー場をどんどん登っていくとリフトの最終地点があり、そこからは山道だ。ゆるい勾配の落葉松林を歩いていく。
薄暗い杉の植林
林をぬけて明るくころに大沼への分岐がある。大沼は帰りに寄ることにして先へ急ぐ。杉の植林に入るとよい天気にもかかわらず薄暗く寒い。
梵天沼
再び明るくなると梵天沼だ。小さな池と祠、碑がある。静かな沼だ。ここで高原山と鶏頂山に分岐している。私は鶏頂山に登ってから高原山に行き、そして梵天沼に戻ろうという予定だ。
若いダケカンバのきれいな林の中を歩いていく。最初は緩やかだったがしだいに急になってくる。鶏頂山と高原山を結ぶ稜線に出ると景色が開ける。
色づいた木々もちらほらと見られた。青空によく映えている。ここから鶏頂山はひといきだが登りは急である。
鶏頂山 山頂
山頂は立派な神社があり、どこかで見たような鐘があった。展望がよく、これから向かう高原山が大きく見えた。私は少しはらごなしをしてから出発した。
鐘の音
稜線とガレ
来た道を戻るように稜線上を歩く。東側のガレの縁沿いにルートが付いているので注意しながら進んだ。
ササで覆われた稜線だがきれいに刈り払いされていた。ササで足下が見えなかったらガレの縁なのでさぞかし怖かっただろう。
高原山 山頂
稜線上のコブをひとつのっこしたら次のピークが高原山・釈迦ガ岳だ。広めの山頂には大きなお釈迦様の仏像が安置されていた。担いできた人?はさぞかしの大男だろうと思う。小さくて丸っこい小鳥が仏像の周りの木々に留まりさえずっていた。マイクとMDレコーダを置いて録ってみる。その間私は景色を楽しんだ。日光の山々がよく見えた。男体山、女峰山、天気がよくて気温が高いためか遠くはぼやけてしまっていた。山頂から東へのびる道はササで覆われてしまっていて通好みの尾根だ。笹原の合間に紅葉した木々が見える。
鳥の声
私は昼食にインスタントラーメンを作った。さあ食べようと思ったその時、箸を忘れたことに気づいた。フォークもスプーンも忘れていた!小枝をナイフで削って箸を作ろうと思ったがナイフもなかった。そうこうしてザックの中を探していると六角レンチがあった。棒状のものはこれしかなく、六角レンチでラーメンをすすった。六角レンチでラーメンを食べた人はいないだろうとほくそえみながら。しだいに登山客も増えてきた。
下山
ずいぶんゆっくりしていたが午後になると雲が出はじめて日が陰るようになった。下山は稜線を途中まで戻り、梵天沼への沢沿いの道を下りた。梵天沼の手前は短い下草の広がった林間でテントを張りたくなるような場所だ。
大沼
大沼に寄ってみた。ひっそりとした沼だ。魚は確認できなかった。
酸化鉄
スキー場の間を流れる沢には一見油のような膜がはっているのを見る。こんな山の中に生活排水?ではなくこの辺りの土壌には鉄分が多く、酸化して水に溶け出すのだそうで、尾瀬でも見られた。
観察した植物
Photo: NIKON COOLPIX4300
タイムテーブル
山行名: 高原山(釈迦ガ岳)・鶏頂山
出発日: 2004-10-02
帰着日: 2004-10-02
到着時刻 | 出発時刻 | 場所 |
---|---|---|
06:45 | 06:45 | 鶏頂山西登山口 |
07:25 | 07:25 | リフト最上部 |
07:35 | 07:35 | 大沼分岐 |
07:50 | 07:50 | 弁天沼 |
08:10 | 08:10 | ダケカンバ幼林 |
08:15 | 08:15 | 稜線 |
08:25 | 08:45 | 鶏頂山山頂 |
09:00 | 09:00 | 弁天沼分岐 |
09:45 | 11:10 | 高原山(釈迦ガ岳)山頂 |
11:50 | 11:50 | 弁天沼分岐 |
12:05 | 12:05 | 弁天沼 |
12:20 | 12:30 | 大沼 |
13:40 | 13:40 | 鶏頂山西登山口 |