奥久慈・男体山

奥久慈・男体山 (654m)

12月も半ばで晴れの天気予報。今年最後の山行となるか。忘年山行と銘打って奥久慈の男体山を選んだ。こちらにいる間に一度は歩きたかったコースを実行することにした。袋田駅から西金駅まで、山麓までのアプローチに電車を使うものだ。

水郡線で袋田駅まで

いつも車なのだが電車の山旅は風情があって好きだ。JR水郡線に乗り込む。電車と思ったら電車の上にパンダグラフがない。電線もないぞ。エンジンつきなのね。水郡線は水戸から郡山へ開通70周年ということでキャンペーンをやっていた。古いのだな。山村風景や乗客をウォッチして1時間10分の時間を過ごす。ゆったりした時間だ。袋田駅に着き身支度を整えて準備体操をし、出発。

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袋田の滝へ

まずは車道を袋田の滝まで歩く。袋田の滝は日本三大瀑布のひとつという。あとの二つはすでに観光した。さてさてどんなものかいな。車道の途中には袋田の滝を詠んだ俳句が点在していた。いやーな車道歩きを飽きさせない工夫だろうか。車道もせまくなり、土産物屋が軒を並べてくるとすっかり観光ムードだ。まだ朝早いので歩いているのは私一人くらいだ。

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袋田の滝

滝へは歩行者用のトンネルを抜けていく。観光用に掘ったもので料金を取るようだが、朝早かったので徴収していなかった。トンネルの中は明るく案内板などもしっかりしていた。ハイキングコースに乗るにはトンネルの途中を右折して吊り橋を渡らなければならない。吊り橋から袋田の滝がよく見える。大きく豪快な滝だ。

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吊り橋から階段へ

吊り橋を渡ってすぐ左上にのびている急な階段を登る。どんどん高度を上げていく。私の息も上がっていく...。

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月居山

最初は鉄鋼製の階段で、そのうちコンクリの階段になる。そこからも急な傾斜でめまいがするほどだ。この階段でかなり消耗した。しかし階段がなかったら登れないかも。北側にはりっぱな山容の生瀬富士が眺められ、元気づけられる。眺めのいいそのピークは月居山というようだ。

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月居観音堂

急降下していくと月居観音堂がある。赤くりっぱなお堂は崖っぷちにあり、里からも見えそうだ。そのすぐ下には鐘つき堂があった。薄暗い杉の林のなかで銀杏の落ち葉が明るかった。

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月居城跡

道票通りに登っていくと広めのピークに休憩用のベンチとテーブル、石碑がある場所にでる。月居城跡だ。眺めがいいから監視にぴったりだったのだろうか。

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月居峠

この先はいったん下っていく。最下点の杉の植林の中に道標があった。月居トンネルの上ぐらいだろうか。きっとここが月居峠。そして男体山登山口の碑があった。碑の脇を通り登っていく。

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第一展望台

第一展望台にはピークに東屋がある。たくさんの山が連なっているのが見えた。天気がいいと眺めのよい山は気分がいいね。

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第二展望台

10分ほどでこんどは第二展望台だ。周囲も冬枯れた山なのでどこでも同じように見える。

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見返坂

このコースはところどころに木の解説板が掲げられてある。コナラやミズナラが多いようだ。複雑に入り組んだ尾根の路地をトラバースしたりのっこしたりしながら最下点につくと水が湧き出ていた。そこから見返坂と呼ばれる急な登りにとりつく。

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持方牧場

急登をなんとか登り切ると、なんと牧場が現れた。持方牧場である。でも牛はいなかった。牧場をぐるっと回るように稜線を歩いて男体山神社への分岐をやり過ごすともう山頂は目の前だ。

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男体山 山頂

山頂にはいままでのルートでのうら寂しさとはうってかわって賑やかであった。地元の方が多いようで忘年山行といったところか。立派な祠と、NHKの中継施設、一等三角点がある。周囲は光る地平線の向こうまで山が連なっているように見える。軽く食事を取り、しばらく寝転がって休んだ。

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下山

下りは大円地越へ。下山の道中では男体山から篭岩にかけての岸壁がよく見えた。なかなかすごい。

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大円地越

広くて東屋もあり休憩に適。付近には水場もあった。

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紅葉の名残

大円地へ向かってどんどん下る。途中には紅葉の名残などがあって楽しめた。

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大円地と弘法堂

大円地に着く。小さな集落でお茶畑があった。ここからはひたすら舗装された車道を西金駅まで歩かねばならない。途中にある弘法堂に寄り道し、大町桂月の歌碑を見学。「久慈の奥男体山を仰ぎ見て画を学ばんと思いけるかな」そういえばスケッチセット持ってきたんだっけ。とても描く余裕などなかった。

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西金駅

車道歩きが長いのは応える。そういえば朝から駅までの40分を歩いている。帰りも駅から40分は歩かねばならない。それでも電車の旅は楽しいものだ。そんなことを思う。そしてそれが年忘れの山行となった。

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Photo: NIKON COOLPIX4300

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