アツラ沢の頭・込岳・二王山

アツラ沢の頭(1513m)~込岳(1309m)~二王山(1208m)

2005年5月5日~6日

井川と安倍川の間には複雑に入り組んだ山稜がある。某氏曰く、「ヤブ山愛好家にとっては見過ごすことの出来ない山域」なのだそうだ。がんじゅさんに連れられ行って来ました。

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富士見峠 2005/5/5 10:05

富士見峠から遊歩道散策?

富士見峠でバスを降りる。身支度を整え勘行峰へ向けて稜線上に整備された遊歩道を歩く。天気もよくピクニックを楽しむ人が多かった。1200mの三角点には三角点にまつわる逸話が掲げられていた。

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稜線避難小屋 2005/5/5 10:20

ほぼ平坦な道中は展望広場、ピクニック広場、稜線避難小屋、お茶壺屋敷跡などあり飽きさせない。

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遊歩道 2005/5/5 10:23

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1200m三角点 2005/5/5 10:33

大日峠

大日峠を過ぎ、駐車場脇の車道に出ると、日差しで熱せられた舗装路を歩かねばならなかった。

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大日峠 2005/5/5 10:30

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お茶壺屋敷跡 2005/5/5 10:33

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大無間 2005/5/5 10:41

長い道のり

大きなカーブで山道へ入り、多数の小さな尾根が入り組んだ巻き道を抜け出ると西側に牧場が広がる。大無間山や井川湖方面の展望がよい。リバウェル井川スキー場を過ぎてしばらく歩くと静岡県民の森の管理棟がある。今日は勘行峰の山頂はやり過ごした。

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巻き道 2005/5/5 11:20

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イワカガミ 2005/5/5 11:29

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牧場の向こうに井川湖 2005/5/5 11:47

アツラ沢の頭 (1513m)

車道から稜線上の登山道に入るとすぐにアツラ沢の頭に着いた。別名奥仙俣山。三角点があり展望はないが明るい山頂だ。休憩と昼食、そしてヤブ漕ぎの準備をして出発。

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アツラ沢の頭 2005/5/5 13:06

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1400m付近 2005/5/5 13:36

最初の目標1380mコブ

アツラ沢の頭からまず東に進路を取って1400mまで下る。そのまままっすぐ下るとハマる。実際ハマりました。1400m付近に赤テープがまかれた木が2本あって、1本は1つの輪、もう1本は2つの輪で巻かれている。後者の木の南斜面を下るのだ。

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1380mコブ 2005/5/5 13:46

そうすると1380mのピークへ続く尾根に乗れる。結果的にそうであったのだが、地形図とコンパス、高度計を駆使しルートファインディングする必要がある。

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1330m付近の林道 2005/5/5 13:56

激しいヤブ

尾根の南面の下方の林道が見えた。地形図にない林道でガードレールの色の白さからも新しいことがわかる。作業小屋もあった。

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激ヤブ 2005/5/5 14:10

しばらくするとと急にヤブが濃くなってくる。そのうち激ヤブになった。がんじゅさんにはいつも先頭をお願いして申し訳ない。ササが古く粉まみれになって歩かねばならない。口の中や鼻の中が粉っぽい。私はたまらずゴーグルとバンダナでマスクをした。ヤブ山スタイルだ。一瞬展望が開けたらこれから行く尾根、込岳、二王山が見えた。このヤブがあそこまで続くと思うとぞっとする。

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込岳・二王山 遠望 2005/5/5 14:16

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1240mコブ 2005/5/5 14:45

次の目標1240mコブ

ヤブを通り抜けると1240mのコブに出た。ここからはなぜかササが1~2mの幅で刈り払いされていた。作業道なのか。

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1190mコル 2005/5/5 15:12

1190mのコルには沢筋に水が湧いているという情報があった。探してみると少量だが確かに湧いていた。水たまりと見間違うくらいなので煮沸消毒は必要だろう。シカもヌタってそうだし。

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かなりバテてきましたよ

コルから1221mピークを経て込岳へはわかりやすい尾根道で刈り払い個所も多いが途中ヤセ尾根もあり急登なので気を抜かず歩いた。

下の写真は道中で見つけた真っ白い石。また、この辺りにはイワカガミが多く咲いていた。

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白い石 2005/5/5 15:40

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イワカガミ群生 2005/5/5 15:58

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込岳 2005/5/5 16:08

込岳 (1309m)

山頂は杉の植林と自然の雑木林の境にあった。植林側は下草もなくテントが快適に張れる。今日の行程はここまでとし、ゆっくり休んだ。

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込岳 2005/5/6 4:56

2日目

天気は下り坂で午前中にも雨が降り出しそうだという予報。3時30分に起床し4時30分に出発しようとしたがあたりが暗いので5時に出発した。込岳の東尾根は非常に急で驚いた。すざまじい急斜面を慎重に下っていく。

写真を見ると45度の傾斜がある下りであることがわかりますよね。

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込岳東尾根の急な下り 2005/5/6 5:14

スッペン河内崩れ

尾根を降りながら先のガレに引き込まれないよう縁をねらって北よりのブッシュを進む。大きなガレが見えてくる。「スッペン河内崩れ」だ。名前の奇抜さだけであこがれていたガレだ。まだ雨は降っていないのだが何かが崩れ落ちる音が聞こえる。足元もところどころに亀裂が入っていて今にも崩れそうに思えてしまう。木の根っこがなんとかふんばっているように見える。ガレから見える山々はガスが覆っていた。天気は下り坂だ。

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スッペン河内崩れ 2005/5/6 5:39

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ヤセ尾根の下り 2005/5/6 6:18

急ぎ足でスッペン河内崩れを通り過ぎると1072mのピークに出る。そしてヤセ尾根を下ると厳しい登りが待っていた。しかしこれが最後の急登だ。

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黄色い見出し票 2005/5/6 6:57

今回の山行では黄色いプラスチック製の静岡県と記された見出し票が随所に見られた。

二王山

10数年ぶりの二王山だ。二王山の山頂付近はなだらかで穏やかな山といった感じだ。山頂は二重山稜となっていて西のピークに三角点があり西の展望がきく。

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1208m三角点峰 2005/5/6 7:00

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二王山山頂へのコル 2005/5/6 7:25

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安倍川東山稜 2005/5/6 7:31

東のピークは山名票があって東の展望がきく。雨が気になり時間はあるのだがゆっくりせずに下山した。ここからは一般ルートであり踏み跡も明瞭である。

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湯の森の二王山登山口へ

初夏のような彩りの緑の中、下っていく。

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ツツジ 2005/5/6 8:49

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二王山登山口 2005/5/6 8:53

湯の森

湯の森に到着。バスが来るまで1時間ほどあった。 (左下)通学路の注意書き看板。小学生をあらわすイラストが妙に大人っぽい。ローアングルだし。 (右下)入島の茶畑。ジグソーパズルのようでおもしろい。 帰路は静鉄ジャストライン梅ガ島線に乗り静岡市街へ。静岡温泉「美肌湯」に入り疲れを癒したのだった。ヤブ&ルーファンを担当してくれたがんじゅさん、いつもながらありがとうございました。

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湯の森バス停 2005/5/6 8:55

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せくしー小学生 2005/5/6 9:05

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入島の茶畑 2005/5/6 9:18

Photo: NIKON COOLPIX4300

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