高山・無双連山

高山・無双連山 (1083m)

ムゾレヤマ、ムソレヤマ、ムソウレンザン、読み方はいろいろなようだがかっこいい名前だ。以前から気になっていたのだ。崎平駅から上って青部駅へ降りるコースを考えていたが青部へ下る分岐に「キケン×××」の文字と木の枝でバリケードがしてあった。よって往路を下りることにした。

大井川鉄道の崎平駅から

大井川鉄道はSLで有名で、この日も汽笛を鳴らしながら何本か運行していた。スタート地点の崎平駅は千頭駅から一駅の小さな無人駅だ。ここから国道に出て柳沢大橋で大井川を渡ってすぐ左折して橋の下をくぐる。

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崎平駅 2006/5/3 7:08

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柳崎大橋 2006/5/3 7:15

坂京へ

大井川左岸の舗装路を歩く。途中の山側の斜面に猿の群がいた。目を合わせないように通過。坂京河内が大井川へ流入する出合にある橋を見たら手前を左折して坂京へ向かう。右側に坂京河内を見ながら歩いていく。晴れてはいるが山の上の方はガスがかかっているようだ。

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出合にある木 2006/5/3 7:30

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坂京入り口 2006/5/3 7:32

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坂京河内線(後向きで撮影) 2006/5/3 7:42

坂京

林道の終点に川島橋があり、ここより上が坂京の集落だ。ルートがわかりずらいが「アルペンガイド13駿遠・伊豆の山」がわかりやすかった。川島橋を渡ってすぐ右のモノラック沿いにある階段状の道を登る。民家の手前を左に曲がり、突き当たった民家の庭先を歩かせていただく。仕事熱心な番犬がいるので注意だ。

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川島橋 2006/5/3 8:00

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鉄の橋 2006/5/3 8:14

林にいったん入ると鉄の橋があり、これを渡るとすぐに茶畑と民家がある。ここから上部を目指すのだが、前述のガイドブックに記された2本杉が目印になった。

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あの2本杉を目指せ 2006/5/3 8:19

2本杉の上にある茶畑と民家の間を通らせていただく。茶畑上部の作業小屋を左に見てすぐに山道へ入る。

林道

無双連山線を横断道はあるが歩かれていないようで木の枝や深い落ち葉で雑然としている。正面に廃小屋を見たら左に曲がって登ると右手に茶畑が出てくる。

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深く積もった落ち葉 2006/5/3 8:35

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廃小屋 2006/5/3 8:38

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林道を横断 2006/5/3 8:47

写真の分岐は右へ行くと近い。左に行った場合は林道を歩けば修正できる。林道を横切って山道へ再び入る。

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分岐を右へ 2006/5/3 8:45

林道を歩く

以前はこの辺りで林業が盛んだったそうだ。よく手入れされた植林のように見えた。植林の中で林道に出る。「坂京へ」と書かれた小さな道標がある。右へ曲がって50mも歩くとまた分岐があり、右へ進路をとる。あとは道なりに終点まで林道歩きだ。

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林道に出て分岐を右へ 2006/5/3 9:21

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植林 2006/5/3 9:10

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新緑 2006/5/3 9:29

高山の山頂直下

林道の終点には本州製紙の看板があった。ここから一気に尾根へ登る。

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本州製紙の看板 2006/5/3 9:43

尾根に出るとそこは林道であった。地形図にはない新しい林道のようだ。高山の山頂はあと50mくらいの登りなのだが、林道からは崖がそびえていて取り付く場所がない。無双連山へ向かってしばらく林道を歩くことにする。

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尾根からの眺め 2006/5/3 9:55

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稜線は近い 2006/5/3 9:46

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高山山頂直下の林道 2006/5/3 9:57

高山

林道を歩いていくと崖がだんだん低くなってきた。ついに林道と稜線の高さが同じになるとそこには雨よけになるような小屋があった。ここから方向を変えて尾根に取り付き高山へ登る。標高差は70mくらいだ。

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宴会小屋? 2006/5/3 10:40

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高山への登り 2006/5/3 10:11

登るにつれ辺りはガスが立ち込めてきた。山の上部は霧模様だ。頂上直下はそれなりにきつい登りだったが短い。山頂では三角点を確認した。電話の無線基地もある。ウグイスの鳴き声がきれいだった。
高山のウグイス

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高山 2006/5/3 10:14

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アンテナ 2006/5/3 10:15

林道歩き

ほぼ稜線沿いに作られた林道を無双連山へ向かって進む。この林道は崩壊が激しいようだ。小さな石が斜面をころころ転がっているのがわかる。

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林道無双連山線 2006/5/3 10:44

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赤松林 2006/5/3 10:51

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無双連山を望む 2006/5/3 10:46

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蛇行する大井川と崎平の集落 2006/5/3 11:12

1085mピークへ

林道からの無双連山の入り口である。ここから山道へ入り稜線沿いに歩く。植林の中の急登を登り切ると、写真のような標があった。中川根町教育委員会徳山城址清水砦とある。昔々無双連山に城があったそうだ。こんな場所まで物資を運ぶのは用意ではなかったろう。天候はよくなりガスが晴れ上がった。鳥の鳴き声もにぎやかだ。
鳥の鳴き声

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無双連山の入り口 2006/5/3 11:14

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1085mへの登り 2006/5/3 11:24

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徳山城址 清水砦 2006/5/3 11:26

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智者山方面 2006/5/3 11:16

犬戻り

その怖さから犬も戻ってしまったというヤセ尾根である。現在は草木が生い茂り、昔のような高度感はないだろう。それでもかなりの切れ味をもった崖だ。慎重に通過する。そんな場所だから展望がよい箇所がいくつかあった。

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徳山城址 犬戻り 2006/5/3 11:34

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犬戻りのヤセ尾根 2006/5/3 11:34

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ツツジ 2006/5/3 11:35

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安倍奥遠望 2006/5/3 11:30

無双連山

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徳山城址 殿屋敷 2006/5/3 11:43

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徳山城址 本城 2006/5/3 11:44

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徳山城址 空濠 2006/5/3 11:49

山頂だ。連山なので正確にはどこが山頂だとは言えないかもしれない。徳山城はこの連山としての地形を利用して城の機能をはたしていたのだな。山名票より先に進むと大きな電波の反射板があった。ここからの眺めはよいが電磁波が体に悪そう?雨風をしのげる東屋も近くにあった。

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山名票 2006/5/3 11:47

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反射板 2006/5/3 11:52

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東屋 2006/5/3 11:54

1083.3m三角点

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徳山城址 陣屋平 2006/5/3 11:58

三角点のあるピークは反射板より南東に200mくらい離れた場所にある。

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三角点 2006/5/3 12:01

下山

当初の予定では無双連山を踏んだ後に少し戻り、青部駅に向かって下山するコースを考えていた。しかし、青部へ下る分岐に「キケン×××」の文字と木の枝でバリケードがしてあった。安全を考えて往路を戻ることにした。

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深南部の山々 2006/5/3 13:17

来た道を戻るのだから、と言って安心してはいけない。私はそんなシチュエーションで道をよく間違えるのだ。緊張しているとすぐ近くのブッシュからキジが飛び出て生きた。とても驚く。そしてお茶畑まで来ると安心した。振り返ると、今朝はガスで見えなかった高山から無双連山に連なる稜線がよく見えた。

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お茶畑 2006/5/3 14:24

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高山・無双連山全景 2006/5/3 15:30

川根温泉

帰りはおなじみ川根温泉で汗を流す。しかしいつも混んでるよな~。人気の秘密は料金(500円/3時間)と露天風呂からのSLの眺めか。今日会った動物たちを振り返ると、猿でしょ、犬でしょ、キジ、...桃太郎山行だな。

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川根温泉 2006/5/3 17:32

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カキツバタ2006/5/3 7:54

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スミレ2006/5/3 8:26

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ヤマツツジ2006/5/3 8:59

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ツツジ2006/5/3 8:59

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キノコ2006/5/3 9:12

Photo: NIKON COOLPIX4300
Recording: Panasonic SJ-MR240
Mike: audio-technica AT9470

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