磐梯山

磐梯山 (1819m)

磐梯山は明治に噴火したばかりの活火山で今でも所によっては火山性ガスが湧いているそうな。福島県を代表する有名な山ということだ。猪苗代スキー場から往復した。

表登山口

アルペンガイドには猪苗代スキー場からの登山口が表登山口と記されていたのでやっぱり最初は王道を行こうというわけで夏は無料のスキー場の駐車場に車を置く。ハイカー向けの道標に従いゲレンデを登っていく。天気がいいので猪苗代湖がどこからでも一望できた。

スキー場

夏のスキー場は静かでそよ風がまことすがすがしい。ちょっとしたお花畑だ。ゲレンデとゲレンデの間はうっそうとした森となっている。ちょっとしたジャングルだ。「ガサッ」と風とは違う大きな音がしたので注視すると、森の中から大きな黒い目でこちらをじーっと見ている。カモシカ君だ。じーっとして動かない。しばらくにらめっこ。なかなかかわいいものだ。私が根負けしてその場を離れた。


天の庭(一合目)

ゲレンデの最上部付近から上はかなり急登だ。土が粘土質で滑りやすい。雨の日は難儀するだろう。やがて尾根筋に出ると天の庭、一合目である。猪苗代湖の眺めがよい。

表から見た磐梯山

一合目からは自然林に囲まれた明るい尾根を歩く。表から見た磐梯山は緑豊かな山に見える。



歩き進むにつれ、裏側が見えてくる。噴火の跡が荒々しい、別の顔を持つ磐梯山が現れる。


赤埴山をトラバースして過ぎると平らな歩きやすい道となる。そして沼や湿原が現れる。湿原にはニッコウキスゲの黄色い花がいくつか見られた。沼からはカエルの鳴き声がする。雨降るの?

沼ノ平

火山性ガスが溜まりやすいので注意するように、との注意書きがあった。

黄金清水

荒々しい爆裂火口壁の縁に出る。ここからは裏磐梯の眺めがよい。磐梯山へ向かってちょっと登ると黄金清水と呼ばれるわき水がある。この水がとても冷たい。冷たくて気持ちいい。以前にがんじゅさんから頂いたコーヒーポーションがあったのを思い出し、さっそく湧き水でアイスコーヒーを作った。といってもコップに注ぐだけだが。うまい。水が冷たいのでまさにアイスコーヒーだ。がんじゅさんサンキュー。


弘法清水

丸山からの道とぶつかる所に弘法清水がある。土産物屋が2軒並んだとてもにぎやかな場所だ。どうも八方台からの登山者が多いらしい。学校行事か、遠足の学生もいる。


弘法清水からは樹林の中の道をひと登りで山頂だ。右のようなガレの縁も歩くので注意した。


磐梯山山頂

山頂は岩がゴロゴロした吹きさらしの所だ。人が多いからか狭く感じた。しばらく粘って少なくなるのを待った。風が強かったが、天気がよく展望もきいたので少しスケッチしたくなったのだ。裏磐梯の檜原湖や五色沼の景色がすばらしい。風にめげずになんとか1枚描くと少し腹ごなしして下ることにした。

檜原湖

猪苗代湖

下山は往路と同じルートで登りと同じ道を戻るのはあまりおもしろくはないが、危険な箇所、間違いやすい箇所を登るときによくチェックしていれば確実に下れるので安心だ。スキー場を下る頃には磐梯山にガスがかかっていた。沼で鳴いていたカエルは正しかったのだ。あっというまに雲に覆われてしまい。車に乗車するとすぐに大粒の雨が降り出してきた。

観察した花々

Photo: NIKON COOLPIX4300

タイムテーブル

山行名: 磐梯山
出発日: 2004-07-03
帰着日: 2004-07-03

到着時刻 出発時刻 場所
07:37 07:37 猪苗代スキー場駐車場
09:00 09:00 天の庭 一合目
10:04 10:04 沼ノ平
10:17 10:24 噴火口上部
10:32 10:32 黄金清水
10:41 10:41 弘法清水
11:08 11:47 磐梯山
12:08 12:08 弘法清水
12:20 12:27 黄金清水
13:27 13:27 天の庭 一合目
14:06 14:06 猪苗代スキー場駐車場

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