雄国沼湿原
当初は雄国沼湿原から猫魔ガ岳へ登る予定だったが大雨にあってしまい中止。
雄子沢登山口から
朝から曇り空であるが予定通り雄国沼を目指す。国道459号線沿いにある、雄子沢登山口の駐車場に車を駐車。すでに1台の車があった。雄国沼ハイキングコースの標識のある登山口から歩き始める。雨が多いからか道は湿っていた。薄暗い緩やかな道が続くコースだった。雄子沢の音を聞きながら森林浴をするのだ。なかなか気持ちいい。道ばたの植物はさまざまな種類が織り混じっていた。針葉樹より広葉樹が多く、道中も所々が腐葉土でぐちゃぐちゃしている。大きなブナも随所に見られた。
登山道にはカエルが見られた。注意深く見るとたくさんいる。体長5cmくらいの土色のカエルで、牛ガエルの子供?ピョーンと跳ねるが、あまり身軽そうではない。ケロケロと鳴くわけでもない。カエル=雨が近いのか。
雄国沼休憩舎
よく整備された道を登っていくとしだいに急になり登山道らしくなっていく。湿原が近いようで道中に現れる水たまりが道を進むにつれ大きいものになってきた。しまいには道いっぱいに広がっている。運河のようだ。かろうじて道の端に足を置くも不安定だ。水たまりの中を歩くようになってしまった。一部巻き道があって、そちらも水たまりだ。水はけが悪いのだな。少し下って小さな沢を渡り、ちっと登るとそこが雄国沼休憩舎だ。
無人の避難小屋だが立派な建物で、チップ制のトイレもある。ここからは雄国沼が見渡せるようだが、ガスが広がっていて沼の様子はわからなかった。
猫魔ガ岳へ行く前に湿原を見てみようというわけで、湿原の観察コースへ向かう。雄国沼湿原は車道のある金沢峠から入れるとあってよく整備されていた。
雄国沼湿原
猫魔ガ岳へ行く前に湿原を見てみようというわけで、湿原の観察コースへ向かう。雄国沼湿原は車道のある金沢峠から入れるとあってよく整備されていた。しかしこの日は最近の大雨の影響で水位があがり、一部の木道は水面が木の板を打ってベッタピッチャと鳴っていた。ニッコウキスゲは1つも見つけることができなかった。避難小屋にあったゲストノートには「今年は霜の影響でキスゲは咲かないようですね」と書いてあった。残念!。しかしガスにうもれた早朝の雄国沼はひっそりとして私一人。小鳥のさえずりだけが響きわたっていた。
堰堤
何枚かの写真をとり、鳥の鳴き声を録音して行程を進める。いったん避難小屋へ戻り、そこから猫魔ガ岳を目指すのだ。小屋から沼の周囲を歩くが、きれいに堰堤が工事されていた。
そして大雨
尾根にとりつくまでは水たまりが多く、粘土質の道は深くえぐられている。それほど急ではない上りをぐんぐん上がっていく。もう1ピッチで稜線かなと思うところであった。ふと耳を突く大きな音がした。ゴォーッ!飛行機?次の瞬間それが間違いと気づく。ザー。雨だぁ。しかも半端な雨でない土砂降りだ。こんな時は素早く雨具装着。。。あわててしまい、ずぶぬれになってしまった。しかもあれよあれよといううちに登山道が水であふれ沢になった。水量の変化が速い。上の方はもっと前から降っていたのだろうか。登頂はやめて下山することにした。あと標高差にして200mちょっとだったけど中止。温泉に行こう。一目散に下山すると、もうあちこちが水であふれている。段差のある所は滝のようだ。これでは長靴がよかった。水たまりにじゃぼじゃぼ入って行った。新しい靴なのでもれないのだ。駐車場付近では雨が上がっていたが、帰り支度をしていると降り出した。猫魔ガ岳にはまた来なきゃ。