七人作りの尾根

七人作りの尾根・ハチビツ山・大谷嶺

梅ガ島新田から大谷嶺へ直登する藪尾根です。安倍奥で随一の藪といわれています。この尾根は一般コースではありません。 過去に事故があったため大谷嶺から七人作りの尾根へは立ち入り禁止です。ですが登り口の神社にはそのような注意書きはありませんでした。案内は藪山大好きのおなじみがんじゅさん。

稲荷大明神 09:30

新田バス停から集落へ入る道路と大谷川沿いの道路が出合う場所に駐車し、神社まで車道を歩きます。右のような構えの稲荷台明神から登ります。手すりつきの急な階段を登るとお稲荷さんが祭られています。


七人作りの峰 11:40

神社からは植林の急登でとても汗をかきました。七人作りの峰までは藪は薄く、踏み跡も明瞭です。ここから先は笹薮が濃いため写真のように長袖シャツにゴーグル、マスクと完全防備。終始先頭を藪漕ぎしてくれたがんじゅさんはなぜか半そで...。


ガレ・眺望 11:45

この尾根は至る所にガレがあり、崩れています。耳を澄ますとコロコロと石が落ちる音がしています。天気がよく景色が見渡せました。写真では山の上まで車道が通っていますので安倍峠と八紘嶺でしょうか。


ヤブ・ヤブ・ヤブ

道中は背丈ほどもある笹薮がほとんどです。常に先頭を歩くがんじゅさんには感心しきりです。それにしても暑い!


幕営 15:25

緩やかな二重山稜が続く場所でテン場を探します。小さなテントなら場所に困りません。鹿の糞も見られましたので夜は鹿がヌタっているのかな。ここからのハチビツ山は目の前に壁のようにそびえたっています。


夕暮れ 18:50

山伏へ沈む夕日です。きれいだなぁ。昼間の暑さとは違ってどんどん気温が下がっていきます。

第2日出発 05:45

第2日は朝からガスに囲まれていました。前日にラジオで聞いたとおり天気が下り坂です。前日には目の前に見えたハチビツ山が今は見えません。

ガレ・ガレ・ガレ

ハチビツ山へは大谷崩れの縁を歩きます。地形図を見ても激しい急登で、高度感もあり、緊張しながら両手両足を使って登りました。



雲海と山と

ガレの縁を歩いていると一瞬だけガスが晴れて山並みが現れました。山伏から新窪乗越にいたる稜線やその向こうの南アルプス深南部の山々。流れの速い雲海から頭をにょきにょき出して幻想的です。

ハチビツ山 07:15

1912mのピーク、ここが山名票こそありませんがハチビツ山です。小広くて笹もなく休憩できます。ここまでくるとほっとします。


大谷嶺へ

ハチビツ山からは斜度も緩やかになり、笹の丈も腰から膝くらいになり歩きやすくなります。ちょっと深南部の雰囲気に似ているかな。

大谷嶺 08:35

ついに大谷嶺までたどり着きました。七人作りの尾根のゴールです。人気のない山頂はガスが出て雨も少し落ちていましたが、じっと待っていると、一瞬ガスが晴れて遠くの山々が見れました。


下山

何度となく利用した一般道を下山します。藪漕ぎの余韻で気が抜けたように歩きました。

新窪乗越 09:30

天気が悪いのにもかかわらず多くの登山者が休憩をとっていました。

扇の要 10:25

「扇の要」と記された標識は新しい土砂崩れに流されてしまったようです。大谷崩れは日々刻々と変化しているのですね。同行してくれたがんじゅさんありがとうございました。

生きものたち

バイケイソウ

ササダニ!

Photo: NIKON COOLPIX4300

タイムテーブル

山行名: 七人作りの峰・ハチビツ山・大谷嶺
出発日: 2004-05-01
帰着日: 2004-05-02

2004/5/1

到着時刻 出発時刻 場所
09:15 09:15 西日影沢わき駐車地点
09:30 09:30 稲荷大明神
11:05 11:05 七人作りの峰
11:45 11:45 ガレ
11:50 15:20 笹藪
15:30 15:30 テント設営

2004/5/2

到着時刻 出発時刻 場所
05:45 05:45 出発
06:45 07:10 ガレの縁
07:10 07:20 ハチビツ山
08:35 09:00 大谷嶺
09:30 09:30 新窪乗越
10:10 10:10 最後の水場
10:25 10:25 扇の要
10:45 11:55 林道歩き
11:55 11:55 西日影沢わき駐車地点

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