大真名子山~小真名子山~女峰山

大真名子山~小真名子山~女峰山

2005年6月25日~26日
日光連山の中で、ひときわ人気のある女峰山へ。女峰山は以前に一度登ったことがある。志津小屋で前泊して早朝から志津乗越~馬立~女峰山~帝釈山~富士見峠~志津乗越と歩いた。富士見峠からの林道歩きに霹靂とした覚えがある。その時はデジカメが壊れてしまい、一枚の写真も撮れなかった。悔しいからまた登るのだった。

志津乗越から

中禅寺湖を過ぎ戦場ヶ原に出る。三本松を過ぎてすぐにある光徳への道へ入る。すぐに林道の入り口があり、案内板があった。ここから志津林道を志津乗越まで走る。狭い道だがところどころにすれ違いのためのスペースがあった。志津乗越に着くと車であふれていた。その多くは男体山への登山客のようだ。男体山に登るにはここからが最も標高差が小さい。だから人気が出てきたのだろうか。志津乗越は満車なので私は200mくらい手前に車を駐車した。

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志津乗越 2005/6/25 8:32

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碑 2005/6/25 8:38

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男体山 2005/6/25 9:21

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急登 2005/6/25 9:48

大真名子山へ

今日は志津乗越から北に向かい大真名子山の南尾根を登る。そのまま尾根づたいに小真名子山へ登り富士見峠に下りて帝釈山~女峰山~唐沢小屋で泊まる。次の日に唐沢小屋~馬立~志津乗越まで歩く周遊ルートだ。日帰りでこなす人も多いようだ。

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2005/6/25 9:54

登山道のあちらこちらに、何かの碑や、神様が奉られていた。

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神 2005/6/25 9:58

下草が元気だったので、はた目にはコースが分かりづらいが踏み跡はしっかりしている。赤テープもたくさんあった。迷うことはないなーとのんきに歩いていたら道を間違えた。標高1800m付近で右に沢を見ながら歩くのだが、左に沢がある。上の方はガレているので間違いなく間違えた。いったん標高差で50mほど戻り、トラバースして正しい登山道に戻る。

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尾根 2005/6/25 10:14

千鳥返し

登りはじめは緩い登りの尾根がしだいに急になってくる。天気もよく気温が高い。汗が噴き出した。ところどころで男体山の展望があった。千鳥返しは鎖やハシゴがある急な斜面だ。でも通行に難儀するほどではない。辺りはしだいにガスが出始めた。

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千鳥返し 2005/6/25 10:15

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ダケカンバ 2005/6/25 10:16

大真名子山

山頂登り切ると大真名子山だ。ここにも社と神様がいらっしゃった。三角点が北側のピークにあるが、登山道は巻いていて見られなかった。

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大真名子山 2005/6/25 10:20

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大真名子山 2005/6/25 10:20

山頂から下るがずいぶんと下り標高差にして260m。シラビソの密林だ。

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2005/6/25 10:38

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2005/6/25 10:39

鷹の巣

最下部のコルはほどよい下草がありいいテント場のようだ。しかしこの山域はテント禁止だったかな。この場所は鷹の巣というらしい。

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タカノ巣 2005/6/25 11:17

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タカノ巣 2005/6/25 11:18

小真名子山山頂

続いて小真名子山への登りだ。急な斜面をほとんど直登していく。小真名子山の山頂わきには巨大な電波の反射板があり、少々興ざめする。遠方からは目印になるが。

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小真名子山 2005/6/25 11:58

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電波反射板 2005/6/25 12:06

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コイワカガミ 2005/6/25 12:11

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2005/6/25 12:15

ガレで見られた花々

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シャクナゲ 2005/6/25 12:18

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ガレの下り 2005/6/25 12:26

そびえ立つ帝釈山

小真名子山から富士見峠への下りは広大なガレ場だ。広い尾根がガレているのでガスが出ると迷いやすいかもしれない。幸いこの斜面ではガスがなかった。

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帝釈山を見上げる 2005/6/25 12:30

しかし、どんどん下る。目の前に帝釈山が見えるのだが、どんどん大きくなっていく。あれを登るとなると少し憂鬱だなと思いながら丁寧にペンキで書かれ目印通りにガレの最下部に行く。

富士見峠

樹林帯にはいるとすぐに富士見峠だ。志津林道の終点でもある。車道がここまで延びているのだ。(一般車は通行禁止)ここでもビバークは可能だろう。

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富士見峠 2005/6/25 12:44

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コバイケイソウ 2005/6/25 12:38

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コイワカガミ 2005/6/25 13:57

帝釈山への長い登り

富士見峠から帝釈山への登りはだらだらと長い。単調な登りだ。私は登り始めに木の切り株にももをぶつけてしまった。かなり痛かったが少し休んで様子を見てから歩き続けた。この斜面でかなり疲労が増してきた。道中のコイワカガミは元気だ。

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帝釈山への登り 2005/6/25 13:08

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2005/6/25 13:54

帝釈山山頂

帝釈山につくと辺りに黒いガスが広がってきた。夕立がきそうだ。そして夕立といえば雷だ。まるで真夏の天気。

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帝釈山 2005/6/25 14:00

稜線

疲れていたが稜線はアップダウンがきつくないので足を速めた。帝釈山から女峰山への稜線はとても気分の良い岩とハイマツの道。なのだが黒いガスが覆い、ついに雨がポツポツと落ち始めた。

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稜線 2005/6/25 14:08

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稜線上のガレ 2005/6/25 14:11

女峰山山頂

そして遠くで雷鳴がとどろいた。こうなると間違いなく雷雨がやってくる。夏山の天気だ。しかし稜線で隠れるところがない。悩む暇もなく大雨になった。雨に混じって直径1~2cmの氷が降ってくる。雹だ。いたた。雨具を着用して小走りし、岩岩しい女峰山の山頂を抜ける。なんとか写真は撮った。

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女峰山 2005/6/25 14:36

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女峰山 2005/6/25 14:37

雨宿りをして小屋へ

しかしすごい雷だ。やばいな~と思ったので下って樹林に入り、しゃがんで雷が通り抜けるのをまった。この先は広大なガレ場なので進めないのだ。たいがい10~20分もすると雷は通り過ぎる。この日もそうであった。雨がやみ雷も鳴りやんだので唐沢避難小屋へ向けてガレを下り始めた。

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ガレの下り 2005/6/25 14:57

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コイワカガミ 2005/6/25 15:04

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2005/6/25 15:08

唐沢避難小屋

ガレを下るとダケカンバの幼木とマルバタケブキの森に入る。その先がすぐ小屋だ。やれやれ。

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マルバタケブキ 2005/6/25 15:09

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唐沢避難小屋 2005/6/25 15:17

小屋には3人の先客がいた。唐沢避難小屋は2階建ての木造でこぎれいな申し分ない小屋だ。小屋に着いたあとも断続的に雹が降ったので避難小屋の存在はとてもありがたかった。その日は25人くらいが小屋で宿泊した。ずいぶんと人気がある小屋だ。しかしトイレなどはなく、水場は10分ほど下った所にある。夕暮れになり、小屋の外ではピーッピーッ!とにぎやかだ。鹿が何匹かいるらしい。外に出てみると、走り去る鹿の姿があった。前にも志津小屋で鹿と遭遇し接近したので人慣れしているのかもしれない。

明くる朝

明くる朝は薄曇りであった。昨日は荒天の中で女峰山山頂を通り過ぎたので、もう一度登ってみる気になっていた。ガレを登り、ダケカンバとマルバタケフキやバイケイソウが織りなす急斜面を登る。

朝の音1

朝の音2

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小屋の周り 2005/6/26 5:31

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女峰山へのガレ 2005/6/26 5:43

女峰山山頂より

女峰山に立つとすばらしい展望だった。昨日登ってきた、大真名子山、小真名子山、帝釈山、そして男体山が大真名子山の向こうに見える。うっすらと霞かかっているがよく見える。

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左より男体山、大真名子山、小真名子山 2005/6/26 6:08

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左より小真名子、帝釈山 2005/6/26 6:08

三角点ピーク

女峰山の三角点は、山名票と社があるピークから東に5分ほど行ったところにある。そちらも寄ってみた。三角点ピークはテントが2つ張れるくらいの広さがあった。女峰山に戻り時間があるのでスケッチをした。

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三角点ピーク 2005/6/26 6:14

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三角点ピークより赤薙山 2005/6/26 6:14

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水場へのガレの下り 2005/6/26 7:29

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2005/6/26 7:29

水場

唐沢小屋から水場への下りは急斜面であり、途中でガレの縁を歩く。林に入って下っていくと水場がある。水は豊富なように感じた。

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水場 2005/6/26 7:37

水場の小鳥たち

砂防工事現場付近

むしむしとした樹林帯の中を下っていく。砂防工事が見え、モノラックの軌道を見つけると軌道に沿ってしばらく歩く。

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2005/6/26 8:08

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砂防工事付近 2005/6/26 8:21

馬立

さらに下ると、沢と沢の出合いに着く。どちらもガレの下流だ。合流した沢の西岸に渡る。軌道と分かれて進む頃には登り坂になっている。登り切ると富士見峠から通じている林道で、そこら辺りが馬立だ。あとは林道を志津乗越まで歩く。

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出合 2005/6/26 8:31

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馬立(林道接続) 2005/6/26 8:42

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ツツジ 2005/6/26 8:43

林道歩き

林道からこれまで歩いてきた稜線が見えた。帝釈山のなだらかな、しかし長い登りがよく分かる。林道はササの原にダケカンバが林立する中を延びていた。ヤマツツジがあちこちできれいだ。林道の途中にゲートがあり、そこから富士見峠までは一般車両の進入を禁止している。志津乗越から禁止すればいいのにと思う。いやもっと手前まで車の乗り入れを制限した方が...。

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林道 2005/6/26 8:52

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林道ゲート 2005/6/26 9:30

混み合う志津乗越

志津乗越につくとあいかわらず車であふれていた。

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志津乗越 2005/6/26 9:53

やしおの湯

日光宇都宮道路の清滝ICの近くにある、やしおの湯で汗を流し、休憩をとり、帰路についた。

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やしおの湯 2005/6/26 11:41

花々

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2005/6/25 9:53

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2005/6/25 10:50

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2005/6/25 10:52

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Photo: NIKON COOLPIX4300
MD recorder: Panasonic SJ-MR240
Mike: audio-technica AT9470

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