北八ヶ岳
2002年6月22日
北八ヶ岳はさまざまなガイドブックで落ち着いた女性的な山と紹介されています。何度も足を運んでしまう魅力があります。今回は私の定番コース(といっても4度目)、渋の湯~黒百合ヒュッテ~天狗岳~ニュウ~白駒池~高見石~渋の湯です。梅雨の時期の6月とあって人足もまばら。小屋が空いているのをねらいました。
登山口
車で渋ノ湯まで入り駐車料金を支払って身支度を整えます。硫黄臭のする川の脇には登山指導所?案内所?があります。私の他は1つのパーティがいたのみ。
天候は梅雨の晴れ間の薄曇りでした。 登山道はシラビソが深い樹林帯を登っていきます。湿気がありましたが気温が涼しくて汗がでるほどではありません。成長したコケが岩に一面に広がった一幕も見られました。
コイワカガミ
高度が上がっていくといたるところにコイワカガミが群生していました。色が濃いめのピンクできれいです。
鉄網の橋
小屋が近づくと写真のような鉄の網のような橋が架けられています。濡れていると滑りそうですので注意して進みました。冬はアイゼンの爪が穴に入ってしまい歩き難いようです。
黒百合ヒュッテ
久しぶりの黒百合ヒュッテは何も変わらず。って手前に新しい建物が。新式のトイレだそうです。この日は閉まっていましたが、夏から稼働するとのこと。小屋の従業員の方たちは夏に向けた準備で忙しそうでした。
天候が良いので天狗岳へ行くことにしました。黒百合平から写真のような細い丸太を敷いた道を進んで中山峠に出ます。
そこからはダケカンバやシラビソ、大きめの岩がゴロゴロしたなかを進み高度を増していきます。
天狗岳へ
ハイマツが目立ち始めるころには展望も開けてきます。写真は天狗の奧庭を眺めたものです。下の写真は東天狗へ登る途中から見た西天狗です。
東天狗岳山頂
山頂には多くの登山者がいました。薄曇りだった空には青空が広がってきました。
南八ヶ岳への道
ガスが晴れてきたので硫黄岳へのトレールもはっきりわかります。重そうな装備を担いだ若者が次々と南方へ下っていきました。
スリバチ池
西天狗岳へ往復して天狗の奧庭を経由して黒百合ヒュッテへ戻りました。このスリバチ池は雨が少なければ枯れてしまう池のようです。私は水があるのを初めて見ました。
写真は奧庭から天狗岳を見あげたものです。左が東天狗、右が西天狗になります。この日は黒百合ヒュッテで一晩お世話になりました。梅雨の時期とあって利用する登山者も少なく静かな時間を過ごせました?!。
ニュウ
次の日は今にも雨が降りそうなガスの中、ニュウ経由で白駒池へと歩きました。写真はニュウの山頂です。岩の間に三角点があります。
白駒池への道
ニュウから白駒池へは暗い樹林帯の中を下っていきます。薄暗い森は一面がコケに覆われて静かな雰囲気でいっぱい。何か出そうな、出ても大丈夫そうな、そんな不思議な気持ちなのです。
途中には小さな湿原があり、しっかりとした木道も設置されています。
白駒池
風もなく穏やかな白駒池です。麦草峠からの観光客も少なく静かでした。
高見石
高見石に着く頃にはガスが広がっていました。ここから白駒池をスケッチしようと待つこと5分、少しだけガスが晴れました。でもすぐにまたガス。
渋ノ湯へ
高見石から渋ノ湯へはシラビソ・コメツガ?と大きな岩が混ざり合う広い谷を下っていきます。道標のマークがはっきりしていますがガスが広がっていたら迷いそうな道です。
途中にはお地蔵様がいましたので、私は賽の河原を連想しました。下山後は渋御殿湯につかってのんびりと帰りました。最後になりましたが黒百合ヒュッテの関係者の皆様、ありがとうございました。 下図はももさんの協力を頂いています。感謝!
マイツルソウ |
ミツバオウレン |
コイワカガミ |
オサバグサ |
クロマメノキ? |
ヤマザクラ |
イワウメ |
ミヤマダイコンソウ |
シモツケ? |
ヤマオダマキ |
ヘビイチゴ |
ゴゼンタチバナ |
Photo: NIKON COOLPIX800