大谷嶺

大谷嶺(2000m)

2000年4月2日
今回の大谷嶺~五色の頭 山行はインターネットで安倍奥の情報を検索して知り合った、 安倍奥のスペシャリストほりば氏に同行し、実現したものです。

大谷崩れ駐車場

梅ケ島温泉を目指して車を大谷崩れ駐車場まで乗り入れました。 静岡鉄道バスですと「新田」で降りて歩くことになります。 駐車場は広くて20台以上は停められそう。でも土砂で埋まらないかと心配です?

悲しい仏像

大谷崩れへ向かって歩きます。しばらくすると扇の要に着きます。 大谷崩れの姿を扇にたとえるとその根元は要というわけです。 扇の要には大きな木の中に手彫りの仏像が。 なんでもこの付近で山が好きな男が自ら命を断ち、 亡骸の発見者であった工事現場の方が仏像を彫って、ここに安置したそうな。

扇の要から新窪沢へ

扇の要からしばらくは雑木林が続きます。 砂防ダムの効果で、不毛のガレ場に草木が再生されたのだそうです。 その砂防ダムを越えるとさすが日本3台崩れの大谷崩れ、ずーっとガレ場。 時より発生する小さな落石の音が無気味です。 足元の悪いガレた道を天に向かって這い上がります。私はまさに亡者の自覚。


新窪乗越から安倍川東山稜の眺め

ガレを登りきると新窪乗越です。山梨県側の北側は積雪がありました。 ある程度予想はしていたものの、かなりの量です。 写真は乗越から眺めた安倍奥の山々です。間違えていたらぜひご指摘下さい。

どっこい雪山

大谷嶺までの稜線は山梨県側にあるので(静岡県側は大谷崩れで歩けませんネ) 登山道の凍結が激しかったです。ピカピカ光っていましたが、 写真では解りずらいかもしれません。凍結路のトラバースでは緊張しました。 アイゼンのききぐあいを確かめながらの歩行となりました。


山伏と稜線

先週登った山伏(やんぶし)です。まだまだ雪が溶けずに積もっていました。 そして大谷嶺への稜線です。 見事に稜線の右の静岡側は崩れていて、稜線の左の山梨側は雪山で、はっきりわかれています。

大谷嶺山頂

大谷嶺は2000mなゆえ西暦2000年にちなんで記念イベントを山梨県早川町が催しております。 大谷嶺の標識の裏に金属製の立派なポストがあり、そこに住所氏名を書いて投函すると 記念品(登山証明書?)が後日送付されるそうです。さっそく書いて投函しました。 でも気になるのは山梨県側の標識には大谷嶺ではなく、「行田山」と書いてあることです。 記念品には行田山と記載されるのでしょう。私は大谷嶺がいいなぁ。個人的趣味ですが。

南アルプス

山頂ではまずまずの天気でした。スカッとする青空とはいきませんでしたが、 展望がよくききました。南アルプスは北岳から光岳まで見渡せました。

五色の頭へ

ここから五色の頭への稜線は踏み跡がありあませんでした。 八紘嶺まで踏み跡はないかもしれません。 積雪が1mくらいあり、ラッセルが大変だからでしょう。 でも今日は雪がよく締まっているおかげで歩けそうです。 五色の頭と呼ばれるピークまで歩くことにしました。 しばらく歩くと山梨県早川町が新設したコースへの分岐標識がありました。 早川町から1時間30分ほどで大谷嶺へ登れる登山道があるそうです。


ダケカンバの幼木林

大谷嶺から五色の頭への稜線はダケカンバやブナの幼木が林立したすばらしい ものでした。この子たちが大きくなったらいい森になりそうです。 100年後が楽しみ!新緑の頃も楽しみです。雪の下はササでしょうからササの原に ダケカンバ、ブナの新芽が映えるのが想像できます。 さぞかし生命力にあふれた景観でしょうね~。写真右の奥には笊ガ岳が見えます。


やっぱり見たい富士山

富士山麓に住んでいる関係上?どこに行っても富士山を捜してしまいます。 写真は富士山と八紘嶺のツーショット。 今日の富士山はうっすらと笠をかぶっていて天気が下り坂であることを教えてくれました。

五色の頭

この付近はアップダウンが少ない丘のようなところでしたが、 時間がたつにつれて雪を踏み抜くのが多くなり、大変でした。 雪を踏み抜くと股まで埋まってしまいますので体力を消耗してしまいます。 こんなときこそスノーシューがあれば遊べたな~。 今日はここまでです。昼食をとった後、来たルートを忠実に戻りました。 思いのほか雪が多く、楽しめました。このコースを紹介&同行して下さいました、 ほりば氏に感謝致します。ありがとうございました。

黄金の湯

おまけ。私は下山後、梅ケ島温泉に出来た新しい温泉施設、「黄金の湯」へ寄りました。 おしまい。

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