安倍川東山稜縦走(後編)
2000年3月18日〜19日
先月行いました 安倍川東山稜縦走(前編) の続きです。真富士神社~竜爪山~浅間神社、と尾根を歩きとおしました。
静岡市平野
前回と同じ6時19分発の静岡鉄道バス安倍線梅ケ島行きに乗り、平野にて下車。 バス停から50mくらい戻って林道に入ります。真富士山は信仰の対象なようで、 お地蔵様が多く見られるそうです。ハイキングコースは林道をしばらく歩いて、 黒部川の右岸の尾根から登るのですが、林道を歩くのが嫌でしたのでヤブ漕ぎ覚悟で 西にある尾根のコースをとりました。2万5千分の1地形図ですと932mまで点線がある 尾根です。写真のお地蔵様のある沢から登りました。
真富士山西尾根の取付き
急な杉の植林をガシガシ登っていくとちょっと平らになり竹林が出てきます。 お茶畑もありました。ここからは尾根を外さないように注意して登ります。
西尾根654m付近
途中見晴らしの良い場所があります。向こうに見えるのは大谷崩れ、山伏でしょうか。 手前の尾根の下には林道がくねくね走っています。
西尾根932m付近の笹薮
地形図で点線の終点あたりから笹薮の登場です。巻こうとするとなかなかの急斜面で ザレている個所もあり大変でした。素直に笹薮に入りましょう。3~4ヶ所の笹薮がありました。 踏み跡は明瞭ではありませんが尾根を外さなければ迷うことはないと思います。
真富士神社
最後のひどく急な登りをこなして細い枝のヤブを漕ぐと神社の横(写真の左側)に出ました。 出てみてびっくり。一面真っ白です。先週の日曜日に雪が積もったと聞いていましたが...。 積雪5cmくらいでしょうか。とりあえず拍手を打ちました。
神社からの富士山
今日は天気がばつぐんによろしくて、富士山もごらんのようにきれいでした。
縦走路
縦走路に出ますと雪がちょっと積もって気持ちの良い尾根歩きが楽しめました。
残雪のプロムナード
縦走路には枯れ木でとおせんぼしてあります。一般向けではないのでしょうか。 そこからは誰の踏み跡もなくワクワクしました。 南斜面ではさすがに雪もまばらで春を感じさせます。暑くてTシャツで歩きました。 積もり枯葉にまだらな雪。いい雰囲気です。
笹薮へ突撃
いよいよ出ました。クマザサです。目に入らないように、ルートを見失わないように、 気をつけて歩きました。本日のハイライトです。
ササの国から
自分の背丈ほどあるクマザサが縦走路を覆っているのですが、しゃがむと道が開けてきます。 しゃがんで写真を撮ってみました。 さてこの後、雪の上に足跡を見つけたのですが、どうもクマの足跡なんです。 あんな大きな動物の足跡は始めて見たのでビビリました。 私は彼らからすれば招かれざる客なのでしょう。(珍客か?)
竜爪山遠望
まだまだ竜爪山は遠いです。このあたりでかなりバテていました。 最初のヤブ漕ぎは余計だったかな~。なんて いまさら後悔したりして。
富士見岳山頂
富士見岳といっても富士山は見えませんでしたが。 標識がなければ素通りしてしまうような山でした。 この後、林業を営む人に会いました。今日始めて人に会ったわけです。 クマに会わずよかった。
竜爪山山頂
ヘトヘトになって竜爪山に着きました。穂積神社へのルートには雪がついてましたが、 縦走路にはほとんど残っていませんでした。今日はここでビバークです。 ここにはクマさんはいないだろうなぁ~。
夜景
静岡の夜景がきれいでした。山と川が黒くてよく識別できます。
鯨ヶ池
第2日目は急な下りから。杉の植林の中をどんどん下ります。景色も無く退屈な下り。 お茶畑が見えてきますと、里に下りたという感慨も。写真は鯨ヶ池です。
桜峠
桜峠には素直に行けずに稜線をはずしてしまい一旦車道に出てしまいました。 しっかり峠まで登り返しましたが。この付近は道がわかりずらいです。 伸び放題のお茶畑のヤブ漕ぎもちょっとあります。
振り返れば竜爪山
桜峠からしばらく歩くと賤機山ハイキングコースとなります。 ここからは道標がしっかりしていました。お茶畑とみかん畑の中を歩くコースです。 ん~静岡だなぁ~。
福成神社
桜峠から上りきったところに神社があります。ここで大休止。 大きな木が何本もあり歴史を感じさせます。 お腹がすいていたので燃料補給しました。
たんぽぽ
たんぽぽが山道の途中に多くみられました。春ですね~。
賤機山山頂
賤機山にはその昔お城があったそうです。ここまで来ると、ジョキングをする人や、 お散歩する人など、にぎやかになってきました。少し先にある観音様の公園には たくさんの人がお弁当を広げて楽しそうでした。
浅間神社
ついにゴールです!満足感でいっぱいです。 ひとりニコニコしてて変に見えたかも。無事に歩けたのも皆様のおかげです。そして拍手を打ちました。長い尾根だったなぁ~。
岳南鉄道
おまけといっては失礼かもしれませんが岳南鉄道です。 公共機関で山へ行きますと最後はこのローカル線に乗ります。 乗り継ぎ悪くて30分も待ったけど、一両編成のかわいい電車です。