伊豆山稜線歩道(天城峠~仁科峠~船原峠)
1998年6月7日
旧天城トンネル
今日は伊豆をとことん歩こうというわけで、天城峠から船原峠まで約24kmを歩くことになりました。空はあいにくの曇り空で、いまにも降ってきそうです。画像は出発地点の天城トンネルです。狭くて暗いトンネルはなかなか風情があります。昔は電灯が無かったそうです。
ギンリョウソウ
ちょっと歩くとギンリョウソウがたくさん咲いていました。真っ白な葉緑素がない寄生植物です。
旧天城峠
旧天城峠には東屋がありました。二本杉峠ともいいます。どこかに杉が二本あるのかしら。伊豆の踊り子や川端康成はこの峠を通ったんですねぇ。
ブナ林
天城峠から猫越岳まではすばらしいブナ林が続きます。とても広く枝を張り巡らした重厚で長大なりっぱなブナがあふれています。こんなに大きなブナがたくさん集まった森は始めてみました。すごいです。
猫越火口湖
猫越岳の火口湖です。遥か昔の火山活動のなごりです。近くには展望台もありましたが、この天気で何も見えませんでした。
仁科峠
仁科峠はクマザサに覆われています。ここではすっかり嵐でした。雨は降っていないのですが、ガスで濡れました。そしてなによりも風がすごかった。しかしおなかが空いたので風をしのげるところを見つけて昼食を摂りました。
宇久須峠付近
いい雰囲気のシラビソ林です。この辺りはたくさんのコアジサイが見られました。薄い青っぽい紫色で可愛いですね。
魂の山への登り
魂の山ってのはすごい名前ですが、そこへ向かう路はいい雰囲気の整備された歩道でした。
棚場山
棚場山を過ぎると船原峠はすぐです。仁科峠から船原峠へは歩道のすぐわきで道路工事が行われています。完成すれば立派な道路が出来るようです。その時はこのルートも歩く人はいなくなるのでしょうね。とても悲しい気持ちがしました。しかしながらあのブナ林だけは守りたいものです。